DMM.comを退職しました
4年弱お世話になりました
合同会社DMM.comを退職しました
2019年4月1日に新卒入社し、2023年1月11日に退職しました。
4年弱お世話になりました。
節目なのでDMM入社前〜退職までをまとめておきます。
メインは自分の振り返りのためですが、DMMに興味がある方の参考になると幸いです。
入社まで
私は将来起業したいと思っており、
そのために事業立ち上げを近くで見てみたいと考えていました。
(実はリッチマンプアウーマンに影響を受けてエンジニアになってたりします)
起業に興味がありつつも、 エンジニアとして大規模なシステム開発に携わってみたいという相反する気持ちもありました。
どうしようかなぁと思っていたときに出会ったのがDMM.comでした。
20年以上稼働しているシステムがある上に、新規事業が毎月のように生まれてくる会社です。
0→1から1→10, 10→100まで全部やってみたい僕にはうってつけの場所でした。
入社してから
新卒研修が終わり、配属となったチームでは最初はリプレイス案件を担当し、
半年ほどすると新規事業が始まりました。
(詳しくは About
にある経歴をご覧いただければと思います)
直属の上司である石垣さん(@i35_267 )の元で働いていたわけですが、 開発だけでなく様々な機会をいただきました。
フルサイクルエンジニアリング の考えに則った開発から始まり、損益計算書(P/L)を読んだり、データ分析や施策検討など、 「エンジニア」という枠組みに縛られない様々な経験をしました。
もちろんやることは増えるので忙しかったですがとても楽しかったです。
良い経験だったと心の底から思います。
テックリード、そして、チームリーダーへ
リプレイス案件の途中からテックリードを任せてもらうことになります。
大それたことをやっていたわけではないですが、
技術周りをリードできるように勉強してはチームに還元するといったことをしていました。
(技術的関心とビジネス的関心のバランスを考えるのが楽しかった)
結果として2019年度のゴールデンルーキー賞(新人賞みたいなの)をいただきました。
自分のやってることが正しいのか分からない中で必死に突き進んでいた自分にとっては、
みんなに認めてもらえたと実感できてとても嬉しかったです。
(自慢話に聞こえるかなと思って、今まで社外で話したことなかった)
無事にリプレイスが完了し、次に僕がDMMで最も関わっていた『DMMポイントクラブ』プロジェクトが始まります。
(間で他にもプロジェクトをやってましたが話の流れ的に今回は割愛)
本プロジェクトが始まるにあたり僕はチームリーダーになりました。
DMMにはテックリードという役職がないので、ここで初めて役職がつきました。
肩書きにまったく興味がない僕は今までどおりがむしゃらに頑張りました。
(さすがにもう少しどういう役職があるかは知っといた方がいいと石垣さんに言われたのも懐かしい)
チームリーダーになると開発業務以外にメンバーのマネジメントやプロジェクト管理なども入ってきます。
手を動かす(開発)時間が減ってしまいストレスを抱える時期もありましたが、ユーザーに価値を届けるという目標は同じであり、
十分にやりがいを持ちながら仕事していました。
特にピープルマネジメントには正解がなく、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら突き進んでてきた2年でした。
やってきたことが合っていたのかは分かりませんが、
最終出社日にチームメンバーからもらった色紙のメッセージを見て、ある程度はリーダーとしてみんなのためになれていたのかなと思いました。
フルサイクルエンジニアリングを掲げたチームにおけるリーダー経験はとても良い経験だったと思います。
『DMMポイントクラブ』での開発やマネジメントに関して各メンバーが意識していたことなどは
以下の動画にまとまっているので興味があれば御覧ください。
『DMM meetup #38〜フルサイクルエンジニアリングの現場【技術書典出版記念】〜
』
(本も書きました 『DMM PointClub Tech Book #1
』)
10→100の開発
DMMの大黒柱といっても過言ではない動画サービス(10→100)にも少しだけ(本当に少しだけです)参加しました。
20年以上運用されているサービスですので、いわゆる「レガシー」と呼ばれる部分もありますが、
そこにネガティブなイメージはなく、こういう工夫によって支えてきたんだという学びが大きかったです。
(もちろん改善も進んでいます)
以上で、DMMでは0→1から1→10, 10→100まで、学生時代に思い描いていたやりたいことは全てできました。
勉強会の運営
『DMM.go』というGoに関する勉強会の運営もしました。
この辺の詳しい話は以下の記事で紹介していただいているので興味があればどうぞ。
『よんでますよ、本田さん #5
』
採用業務
採用業務にも参加していました。
新卒と中途の両方で多くの方とお話させていただきました。
採用業務のメインはもちろん「採用すること」ですが、本業務を通す中で自身の成長にも繋がったと感じています。
具体的には、採用業務は私にとっての振り返りのきっかけとなっていました。
成長において振り返りは大事だと思っているのですが、
採用業務は個人ではなくもう少し広い視点での振り返りに似ています。
今DMMがどういったフェーズにいるのか、なにを重要視しているのかなどを振り返る(理解して伝える)ことが
自身の考え方に影響を与え、成長に繋がったと感じます。
インターン生の受け入れも積極的にやっていました。
チームの一員として一緒に働いていただくことで、DMMで働くイメージをもってもらいつつ、
技術的・ビジネス的な学びがあれば良いなと思っていました。
学びについてはインターン生から学ぶことも多く、
チームリーダーとしては双方向に高め合える良い機会となるように工夫していました。
DMMでの働きをちょっと総括
ここまで述べてきたとおり、DMMでは0→1から1→10, 10→100までの開発を経験でき、たくさんのことを学びました。
DMMで得たものは本当に多かったです。
逆に僕はDMMに対して以下の貢献をできたと思います。
- サービスの成長を中長期的に後押しできるシステムの開発
- 特に『DMMポイントクラブ』
- Goに関する知識共有
- いくつかのチームの技術的な相談にのっていた
- 『DMM.go』運営
- 採用
- 特に新卒採用
DMMのFamily Dayに来てくれた甥っ子たち(コロナ前の懐かし写真)
退職することにした
初めにお伝えてしておきたいこととしては、DMM.comに不満があってやめたわけではないです。
もちろん細かい制度が足りていないといった不満(というか会社としての課題)はありますが、
たいていの問題はスピード感もって対応してくださるので、そういった業務を担当してくださってる方々には感謝しかありません。
ありがとうございました。
ただし、この辺の感じ方は良くも悪くもチームによって全然違うので、
あくまで私のDMM生活は充実していたという感じです。
もちろんメンバーのために、サービス成長のために、素晴らしい取り組みをされているチームが大半です。
中でも私は特に上司や同僚、同期に恵まれました。
というわけで退職にあたってDMM起因の理由は特になく、ただただ「挑戦するため」に退職します。
チームリーダーとしての業務に不満があるわけではないですが、
現時点ではもっと技術に重きを置いた上でビジネス視点も織り交ぜた開発・成長をしていきたいと思いました。
この理由だけであればチーム内での立ち位置を変えたり、社内転職してもOKでした。
ただ、今後マネジメントするにしても、はたまた起業するにしても、 1つの会社での経験だけでなく様々な経験がある方が物事を多角的に見ることができ有利に働くと考えました。
マネジメントもビジネスも正解はないので、そのときのメンバーや状況に応じたアクションが必要です。
そんなときにアクションの引き出しが多く、経験に即した判断がより迅速にできるようになりたいと思いました。
よって転職します。
Next Stage
『LINE Digital Frontier株式会社 』に転職します。
リーダーとかではなく、いちエンジニアとして働きます。
スーパーエンジニアになるべく修行しつつ、
自分のスキルをもってしてサービスの成長に繋げていく所存です。
まとめ
以上思ってることをとりとめもなく書いたので読みにくい文章だとは思いますが、 考えていたことは吐き出せたかなと思います。
次の会社でもがんばります。
オフィスから見た東京タワーの写真でさようなら。